STELLA

好きが君だけで溢れかえるまで

ミュージカル「紳士のための愛と殺人の手引き」

こんにちはこんばんは。

 

 

なんだかお久しぶりになってしまいましてすみません。いつの間にやら世間はGWですね。そんなこんなで(?)紳士のための愛と殺人の手引きを観てきました。

 

 

 優しい母に突然死なれてどん底のモンティ(ウエンツ瑛士/柿澤勇人)。そこに亡き母の古い友人であるミス・シングル(春風ひとみ)が、ビックサプライズニュースを持ってくる。なんとモンティの母は、実は大富豪の貴族「ダイスクイス・ファミリー」の血を引いており、モンティにも爵位継承権があるというのだ。とはいっても8番目の継承権。つまり現伯爵を含め、ダイスクイスのメンバー8人が死ななくては伯爵になれない。

―――モンティは決意した。「もしも8人(市村正親)全員が死んだなら、自分が伯爵に!莫大な財産と城をこの手にできる!?」

モンティは、一人、また一人、奇妙キテレツな方法で殺人を重ね、ついに最後の一人をあの世へ送る。晴れて、モンティは念願の伯爵に!

ところが、あろうことか最後の最後に殺人容疑で捕まってしまい、投獄されるはめに―。フィービー(宮澤エマ)とシベラ(シルビア・グラブ)が愛しのモンティを救おうと、彼の無実を証明するのだが…。

 

市村正親さんが8役をするというものすごいミュージカル。私はWキャスト柿澤回を観てきました。とにかくブラックユーモア満載でめちゃくちゃ面白かったです!

 

 

トーリーについて。

 

母の出自については全く知らなかったモンティのもとに突然舞い込んでくる爵位継承権の話。まぁ突然そんなことを言われても信じられないし、信じるわけもない。母の出自の証明、自分の誕生証明が記された書類を発見し、淡い希望と今まで母を虐げてきた一族への復讐心を抱くモンティ。手始めに、仕事を得ようと銀行家のアスクイス・ダイスクイスへ支援を頼むが拒否される。聖職者のエゼキエル・ダイスクイスに仲介を頼むがそれも拒否。風に煽られて教会の塔から転落しそうになるエゼキエル卿をそのまま見捨て殺す。その後、アスクイス・ジュニアと愛人の旅行にひそかについていきスケートをする2人の氷に亀裂をいれ水中に転落させ殺す。

……と、まさかそんな殺し方!?っていう殺し方でどんどんダイスクイスを殺していくんですけど、ほとんどは直接手を下しているわけではなく、事故に見せかけてだったり、ほんの少しの細工をしたり。どんどんどんどん殺していってついに最後の一人、現伯爵アダルバート・ダイスクイス卿のみに……という感じでかなりテンポよくポンポンと殺していきます。市村正親さんの早替えほんとすごいです。

 

モンティについて。

 

モンティはなんというか典型的ダメ男なんだけど、女性が放っておかないタイプのダメ男ですね(笑)元々はシベラという恋人がいて。でもシベラはお金持ちの男性と婚約、結婚してしまって。それでもまだズルズルと関係は続け。ダイスクイスを殺していく際に出会ったフィービー(ヘンリー・ダイスクイスの妹)にも心惹かれ。結局フィービーと結婚するんだけど…というダメ男(笑)最初は自分に自信もなく、シベラの尻に敷かれ、キスすらもシベラにリードされ…だったのが、伯爵に近付いていくにつれて自信を持つようになり、堂々として、シベラとのキスもリードして…と変わっていくのが、あっ好きってなります(笑)

 

演出について。

 

色々面白い演出をしてるんですけど、どこをとってもコメディ感が溢れている。城の肖像画に顔はめパネルを使っていたり*1、スケートのシーンでは足だけスケートの絵が書かれてる台車で出てきたり。小学生の学芸会に使われるような小道具があったりで楽しかったです。

ネタバレになるんですけど、終わりが「はじめに戻る」感満載だったのもすごく面白い終わり方でした。

 

 

プログラムの女性陣キャスト対談で宮澤さんが「ホーンテッドマンションみたい」と仰ってたのがとても納得でした。取り扱ってる題材は重めだし連続殺人の話なんだけど、でも明るく楽しくコメディに。おどろおどろしいようなところもあるけどそれすら楽しんで、っていう。

 

 

楽しかったです!東京公演終わる前に感想あげたかったんですけど、なにせ私も観に行ったのが東京公演千秋楽直前だったもので…。明日から大阪公演かな?で、福岡、愛知と続くのでお近くにお住まいの方はぜひ!

ウエンツモンティも観たかったです。

*1:しかも途中でパネルだけで出てくる(笑)