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「舞台クラスター」はなぜ起きるのか〜意識の低さとわたしたちができること〜

こんにちはこんばんは。

 

 

「THE★JINRO イケメン人狼アイドルはだれだ」とかいう虚無の香りしかしない舞台でクラスターが発生して、観客含め約800人が濃厚接触者認定されましたね。クソ舞台撲滅委員会としては、タイトルからして撲滅したいんだけど、まあクソ舞台クソ制作に関してはわたしの過去記事をご参照ください。

あと、友人のめりぴょん氏が今回の舞台に関して書いてますのでそちらもご参照ください。

 

 

今回はなぜ「舞台クラスター」が発生するのか、その背景には何があるのか、そしてわたしたち観客はどのように感染対策すべきなのか、を書こうと思います。先に申しておきますが、過去記事からもわかるでしょうが当方若手舞台俳優オタクをしておりました。また、現在covid-19に関わる仕事をしております。なので、舞台オタクとして、感染症対策に関わる者として、の二側面からお話していこうかと思います。

先に言っておきますが1万字超えの非常に長い文ですので、お暇な時にお読みください。

 

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なぜ「舞台クラスター」は発生したのか

これについてはわたしは観劇していないので、実際どのように感染対策されていたのかについての詳細は不明です。ただ報道では「体調不良者がいたが抗体検査が陰性かつ体温が37.5℃以下だったのでそのまま出演した」とありました。ここで出てくる「抗体検査」とはどういったものなのか?

「抗体検査」とは文字通り抗体の有無を調べる検査です。簡単に言うと感染したことがあるかどうかの検査。感染初期には抗体は作られないので(大体感染2週間後くらいが抗体検査に適切な時期)、濃厚接触疑い後すぐの抗体検査なんてほぼ100%陰性です。陽性で出るのは過去気付かない内に罹患していた場合くらいでしょう。なので抗体検査はcovid-19否定の確認をするためのものではないのです。また、現在出ている簡易抗体検査は精度について問題視されており、PCR陽性の人でも抗体検査では陰性となることがあると言われています。その点からしても、covid-19を否定するために抗体検査を使用するのは間違いであると考えられます。抗体検査が陰性だからと言ってドヤ顔できるものではありません。抗体検査とPCR検査の違いについては感染症専門医忽那先生のものがわかりやすいかなと思いますので詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

また体温に関しても、covid-19は無症状陽性がそこそこいること(特に若い人は無症状が多い)を考えると、一応基準である37.5℃以下だからと言って安心出来るものではありません。

なので、その2点から考えても制作の判断ミスとしか言えないんですよね。まあ元々「舞台」という性質上、幕が上がってからの降板がしづらい部分もあります。ただそれは感染症等何も無い状態の場合で、現在のように世界中で新興感染症が問題になっている中では正しい判断とは言えません。例え、クラスターが発生していなくても。舞台に限らず「今までと同じ生活様式ではいけない」と報道でも言われている中、それが理解できなかった制作、俳優、所属事務所の落ち度でしょう。

そして、その他感染対策について。この舞台を観劇していた方から「事前に最前列の人はフェイスシールドを装着する旨を聞いていたが、実際には装着していなかった」と聞きました。フェイスシールドの有無は置いといて、そもそもフェイスシールドが必要だと思われる位置に最前列があることが問題ですよね。客同士はマスクしているだろうし、会話もそんなしていないだろうけど、演者はマスクしていないですよね。飛沫とび放題。covid-19は唾液に含まれるウイルスが多いようで、今は唾液でもPCR検査が実施できるようになっているくらいです。そして、飛沫感染を起こしうる距離は1mほどといわれていますが、これは対面の場合であって舞台上と客席など高低差がある場合は更に距離が伸びると考えられます。飛沫が地面に落ちるまでの距離が大体2〜5m程度と言われているので、舞台上から客席における飛沫感染もそのくらいの距離内が危険だろうということになるでしょうね。なので、開けるべきは隣との距離ではなくステージ上との距離だと思うのですが、なぜかソーシャルディスタンスとして叫ばれているのは客席内の距離ばかりです。これは本当に謎。ちなみに最近はエアロゾルでの空気感染に近い状態も有り得ると言われているので、まあ多分どんだけ距離あけようが十分な換気のされていない同じ空間にいる時点で感染リスクは0ではないですね。ちなみに「十分な換気」とはまず第一に機械換気(空調等)による換気、第二に窓の開放による換気と言われていますが、この窓の開放による換気、「換気回数を毎時2回以上、数分間程度窓を全開にする」ことと厚生労働省が出しております。なので、幕間の休憩時間に窓を開けて換気しました、とか正直無意味なんですよね。

あと、演者が一緒に外食に行っていたという話もありましたね。食事って一番リスクが高いんですよね。食べて喋ることで飛沫が飛ぶので。他人の飛沫が大量にかかった食事なので、感染拡大待ったなし。まあ色々経済問題もありますし、外食に行くことが必ずしも悪ではないですが、リスクが高いものだと認識出来ていないと大変なことになります。

ガイドラインに沿った適切な対策を行っていたのかについては現在東京都や新宿区で調査中のようですので、ここでは一旦割愛します。

まあそんな中なので1人感染したらそりゃ芋づる式に増えますよね。演者間はマスク無しの濃厚接触なので当たり前体操だし、換気をきちんとできていなかったのなら(モリエールならまあ適切な換気は無理でしょう)ほぼほぼ空気感染と同様の状態でしょうし。話を聞けば聞くだけ、「そんなんクラスター発生して当たり前だわ」となるんですよね。

演劇人()やよくわからん関係者は「まさかクラスターが発生してしまうとは」とか「杜撰な対応をして」とか「演劇もどきが演劇を壊すな」とかなんかよくわからん批判してますけど、正直素人が素人批判してるのめちゃくちゃおもろい。明日は我が身とかは思わんのかな。まあ演劇人()みんな「自分たちは大丈夫」「俺(私)がコロナなんかにかかるわけがない!」って思ってるだろうから、反面教師にしようとかそんな考え微塵もなさそう。

 

「舞台クラスター」の背景にあるもの

わたしの周りには所謂「ガッツ」と呼ばれるオタクが非常に多いです。そんなガッツ達は舞台制作会社というものを基本的に信用していません。ガッツ達は数多くのクソ舞台、虚無舞台を経験し、それを「推しがいるから」というただ一つの理由だけで全通するのです。そして、そんなガッツ達を舞台制作会社は虐げてきたのです。そのような歴史は繰り返され、故にガッツ達は舞台制作会社を信用していないどころか、今回のコロナ禍にて早く潰れろ、と呪詛を唱えているくらいです。先ほど、感染症対策の面からクラスターが発生して当たり前、と言いましたが、オタクとして言うと「こんなタイトルからして虚無な舞台を作る会社なんだからクラスターが発生して当たり前」なんですよね。どこをとっても当たり前体操。

以前は一部のガッツが永遠に制作とバトルし、その他大勢の茶の間は現実を知らずに絶賛、という状況が多かったですが、コロナ禍において目が覚めた方や正気に戻った方が多く、ガッツ以外にもクソ制作の話が認識され始めたように思います。例をあげるとシアターコンプレックスのクラウドファンディングとか。こちらも「舞台を救え」と上から目線で突然話され、尚且つクラウドファンディング終了直前に後出しリターン内容追加(元々リターンに特別番組の視聴チケットがあったが、終了直前に出演者多数発表、特別番組を全て見るには20万円の支援が必要、出演者は誰がいつ何回出るかは発表されず)があり、炎上していましたね。この件で「大好きな舞台を救えると思ったのに俳優を人質に取っているだけで悲しい」「これで本当に舞台を救えるのか」「詐欺ではないか」等、以前はまともに応援していて「舞台」という趣味に夢と希望を持っていたであろう方々がその想いを踏みにじられる、という結末になりましたね。そんな簡単に舞台制作会社とその関係者を信じちゃいけないよ。

感染対策だって「しっかりやっています!!」なんて口ではいくらでも言えます。そして、その「しっかりやっている」対策は感染症対策の素人が行っているものでそれが本当に正しいものなのか、適切なものなのかはわかりません。しっかりやってるんだ〜と思って100%信じてしまうと自分が痛い目を見る可能性があります。信じられるのは自分だけ。常日頃からオタクを蔑ろにしている舞台制作会社なんか最初から信じてはいけないのです。

つい最近のcovid-19関連のクソ制作の話をしますね。これは普通に医療職としてもオタクとしてもめちゃくちゃ腹が立つし、軽蔑する案件なのでもっともっと世間に知られてほしいです。なのでこれを読んだ皆さんはぜひ拡散してください。(拡散希望すな)

今話題の「舞台クラスター」を出したTHE★JINROに7/3にゲスト出演し、covid-19陽性と診断された榊原徹士さんは7/6朗読劇 特別捜査密着24時(正式名称は「ヒロイン体験」が付く。これまたやべえタイトルですがゲームのタイトルらしい)に出演されていました。

榊原さんが陽性判定されたのが7/12となりますが、感染者と接触(所謂濃厚接触)したのが3日なのでそこで感染したと思われます。つまり6日の出演者は全員濃厚接触者である可能性が高い、というのは当たり前にわかりますね?6日の朗読劇の公式Twitterでは13日13時の時点で「観客、スタッフに濃厚接触者はいないと判断されたが、出演者に関しては現在調査中で個別検査を進めてもらっている」とのお知らせが出ていました。6日公演に出演されていた俳優はほとんどが「抗体検査」を受け、13日、及びそれ以降の出演予定だったものをキャンセルし自宅待機、という対応をされていました。その中で唯一、13日にLINELIVEで配信を行った方がいます。株式会社Ask、演劇カンパニー曲者所属の橘りょうさんですね。ちなみにわたしの推しだったんですけど。

「抗体検査」で何を安心出来るんじゃ。この時点で濃厚接触者に認定はされていないですが限りなく黒に近い濃厚接触者であることは傍から見て誰でもわかりますよね。その中で抗体検査のみで判断し、LINELIVE、しかも他事務所のゲスト俳優を招いての配信。THE★JINROで「体調不良者がいたが抗体検査が陰性だったので出演した」との話が出た後の話ですよ、これ。株式会社Ask並びに俳優本人は何を考えていらっしゃるのでしょう?まともな神経をしていたら、大事を取って配信は中止、自宅待機をさせると思うのですが。ということで、凸りました。

まあわたしは事務所のオキラなので当たり前に返答はなく、13日21時からLINELIVE配信を実施していました。

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「マスクをしての配信です」と言いながら使用しているのはサージカルマスク(俗にいう医療用マスク。フィルターがあり不織布で作られているもの)ではなくファッションマスク。別に何もない時ならご自由にどうぞ、だけど濃厚接触疑いで他人と接触する時にファッションマスク。いや、すごい。本当に感染対策についての考えを聞きたい。

そして配信終了後のこのソーシャル写真。ソーシャルディスタンスって何だか知ってる???

配信翌日の14日19時過ぎに株式会社Askより濃厚接触者に認定された旨のお知らせが出ました。

もちろん前日の配信に関する説明は一切なし。そして気になるのが「保健所から正式認定が出た以上」の文言。つまり株式会社Askとしては「保健所から正式に認定されなければ濃厚接触じゃないから何をしても問題ない(だから配信も一切問題がなく説明する必要がない)」という認識だったということですね。加えて、めちゃくちゃオモロ案件なのが、6日の朗読劇での共演者他全員には「13日」に濃厚接触者との認定がされた連絡が来ているんですよ。

他共演者が全員13日に連絡を受けた、と発表している中株式会社Askのみが14日に連絡を受けた、と。さて、これはどういうことでしょうか。13日に既に連絡を受けていたが配信をしたいがために株式会社Askが事実を隠蔽したのか、それとも、株式会社Askが完全にハブられていて本当に14日に連絡が来たのか。何れにせよ重大な過失ではないでしょうか。ちなみに日向野さん、輝山さん、輝海さんが所属する株式会社GFAは株式会社Askと業務提携しているはずなのですが、その辺りもどうなんでしょうか。株式会社Askには説明責任があると思いますが、こちらのブログをご覧くださっている方はどう思われますか?

ちなみに、濃厚接触者認定発表後の橘さんのツイートがこちら。

自粛したかったらしいです。じゃあ自粛しとけよ。

こちらの株式会社Ask、なんと「舞台制作会社」です。

舞台制作会社の感染管理の認識がこれなんですよ。自社舞台の「バッキャロー!!シリーズ」だけでなく、忍ミュ、メサイア、スケアステージ、等々色々な作品に関わっていた会社です。

舞台制作会社なんてこんなものですよ。もちろんまともな舞台制作会社だってあるでしょう。ただ圧倒的にまともじゃない方が多い。あと、濃厚接触者認定後のPCR検査で陰性確認が取れたので仕事再開します!!って言う馬鹿も今後現れそう。濃厚接触者に認定されると全員PCR検査必須、たとえ陰性であろうと接触後2週間は自宅待機、と決まっています。でも絶対どこかで2週間経つ前に動き始める奴出てくるよ。

こんなん「舞台クラスター」なんか発生して当たり前でしょう。今回たまたまTHE★JINROだっただけで、今後も舞台でのcovid-19感染は発生し続けるでしょうね。

そもそもオタク(人間)を蔑ろにしてきた制作会社が感染症(目に見えないウイルス)を見ることなんてできるわけねーーーわな!!!!!!

 

わたしたちが出来る感染対策

ということで舞台制作会社が信用できないのはおわかり頂けたでしょうか。感染管理に対する意識が甘いし、そもそも彼らは感染管理の素人なので、今後開催される舞台でも適切な対策が取られているとは限りません。なので、ここからは観客自身ができること、気を付けるべきことについてお話します。

手洗い、うがい、手指消毒

基本のキですね。ただこれもただやれば良いっていうものではありません。ライオンさんのHPで一度に見れるのでどうぞ。

手洗いで洗い残しが多いのは指先(特に爪の間や爪の付け根)、親指や手の甲(忘れがち)、指の間、手首です。特に爪周囲は溝が多くどんなに頑張って洗った!と思っても不十分であることが多いです。そこで必要なのが手指消毒ですね。ほんの少ししかアルコールを使わない人がいますが、アルコールの適切な使用量は基本的に1プッシュ(スプレー式で約3ml、ジェル式で約2ml)です。奥までちゃんと押し込んでの1プッシュです。そして、アルコールの消毒効果は「乾燥させて」発揮されるものです。乾燥するまで擦り込むのが適切な使用方法なのです。

マスク

今は右を見ても左を見てもみんなマスクしている状態ですが、そのマスク正しく装着できていますか?

鼻の形に合わせ漏れがないようにすることが重要です。鼻だけ出してるのマジで意味ないから気をつけましょう!あと、マスクを外す時も注意が必要です。おもむろにフィルター部分持って外す人やら外したマスクを握りしめるようにする人、結構いますが当たり前にマスク表面にはウイルス、菌、花粉、ほこり等が付着しています。フィルター面には触らず、ゴム紐の部分のみ持って外しましょう。外食などで一時的にマスクを外す際はそのままカバンに入れる等せずティッシュなどで覆うようにし、フィルター部が不潔にならないように、不潔な部分が他のものに触れないようにしましょう。

マスク越しの会話を

当たり前体操ですが、マスクは飛沫の拡散を防ぐものです。なのでマスクを外して会話するなんて飛沫の交換会と同じです。譲:飛沫、求:飛沫。特に外食に行かれる方。どうしたって食事時はマスクを外さなければならないので、マスクを外している間の会話は控えましょう。

首から上に触れない

接触感染の予防のためです。ウイルスは目や鼻、口の粘膜から侵入します。ウイルスが付着した手で目や鼻、口を触ることで感染リスクが大幅に上がります。また、粘膜に触らなければ良い、というわけにもならず。例えば髪の毛。髪の毛が長い方は髪が顔に触れますよね。髪の毛に付着したウイルスが顔に移り、粘膜から侵入、というのもあります。なので、とにかく首から上は触らない。これが鉄則です。

膝から下にも触れない

これはわたしの持論ですが。床や地面にはほぼ100%covid-19ウイルスがいるとされています。なのでわたしは出来るだけ膝から下にも触れないようにしています。劇場とかで床に鞄とかも置かない方がいいですね。ただ、靴裏の消毒が必要か、と言われると、そもそも靴裏を好んで触る人は中々いないし靴を触ったら手を洗えばいいので、別にしなくてもよいと思います。

色々なところに触らない

接触感染において重要なのはいかに自分にウイルスをつけないかどうかです。ウイルスはどこにでもいます。手すり、吊革、ドアノブ、椅子、テーブル、スイッチ、その他諸々。一番良いのは触らないことです。ちなみにわたしたちは押戸や冷蔵庫のドア等は肘を使います。極力自分の手を汚染させないためです。

今後、舞台に行きたいと考えてる方。舞台制作会社は「消毒しています」と言いますが、信用してはいけません。消毒液の濃度も消毒の頻度も何もかもわからないんですから。自分を守りたいなら人を信じるな。

 

基本的なことはこのくらいでしょうか。

お題箱にも以前質問が来たので言っておきますが、わたしは舞台やイベント等に行くな、とは言いません。わたしだって行かないと後悔するものがあれば行きます。ただそれは感染リスクがあるのを理解すること、自分で自分の身を守ること、が最低限のラインです。いつどこで感染するかわからない世の中です。感染してから「感染すると思わなかった」と言うなら行かないでください。感染する可能性があることを理解してから行ってくださいね。

行ってもいいのか、行かない方がいいのか迷っている、というご相談もよくあります。行くか行かないかは自分の中で何を重要視するか、なのでわたしが行くべきだ/行かないべきだとは言えません。行って感染したら後悔するのか、行かない方が後悔するのか、そこはご自分でよくお考えください。ただ、個人的には迷っているのなら行かない方が賢明ではないか、と思います。

 

非常に長くなってしまい申し訳ないです。正しい知識を身につけ正しく生きていきましょう。

 

 

 

基本Twitter回答ですが、何かありましたら。

cさんのお題箱