STELLA

好きが君だけで溢れかえるまで

はじめての繭期

末満なに??????

 

 

 

失礼しました。こんにちはこんばんは。

 

 

8/5〜7でやっておりました「はじめての繭期」TRUMPシリーズ三夜連続YouTube上映会にてDステ版TRUMP REVERSE、SPECTER、グランギニョルを観ました。

 

 

今までなんだかんだでタイミングを逃しており、わたくし本当にはじめての繭期だったのです。繭期デビューしました、わーい。わーいじゃねえよ、なんてもん見せてくれたんだっていう気持ちです。秒速でLILIUMのDVDをぽちり(取り寄せ中)、ニコニコ動画D-BOYSチャンネルに登録し(過去のDステが観れる)ました。LILIUMは届き次第観ます…。DステTRUTHもまだ観れてないのでこれから観ます…。NU版TRUMPも近いうちに買います…。

とりあえず取り急ぎ感想を。ネタバレ含みます。

 

 

TRUMPシリーズとは

TRUMPシリーズとは、末満健一氏脚本、演出のオリジナル作品。

この世界には吸血種(ヴァンプ)と人間種、そして人間と吸血種の混血であるダンピールが存在している。吸血種は噛むことでイニシアチブを与えることが出来、噛んだものを絶対服従させることができる。

吸血種は不老不死ではなくなり、普通に人間のように死ぬ。しかし、TRUMP(TRUE OF VAMP)と呼ばれる始まりの吸血種は不老不死、永遠の時を生きていると言われている。

この吸血種たちとTRUMPの物語がTRUMPシリーズ。

 

 

TRUMP REVERSE

ソフィとウルの物語。観る前から漠然と繭期の吸血種というものについては知っていたけど、初見でも色々と説明はしてくれるから設定はわかりやすい。説明「は」(重要)。

なんだかもう何から書けばいいのかよくわからない。全てが絡まりすぎている。主軸はソフィとウルの物語、そしてクラウスとアレンの物語。この2つは交わってるようで交わっていない。なぜなら時が違うから。どちらの物語にも登場する「クラウス」、どちらの物語でも舞台が「クラン」である、そしてクラウスが常にアレンを探していることから同軸の物語だと思わせられていたけれど、実際は全然違う時間軸の話で、うまく「舞台」というものを使っていますよね。またその時間軸トリックのネタばらしが、ティーチャーミケランジェロが「アレン」という名の猫を抱き上げるという全く話に関係なさそうなことをトリガーとしているのだからすごい。この時点でもう恐ろしい(?)

主人公のソフィとウルの物語。ソフィはダンピールでずっと迫害されながら生きてきた。でもダンピールであることを恥じたことはなく堂々と過ごしていた。ウルは吸血種の名門貴族デリコ家で生まれ育ったが、実はダンピールでずっと死を恐れながら生きてきた。ダンピールである自分を偽り続け否定しながら過ごしていた。ウルはずっとソフィに憧れていて、ソフィになりたくて、ずっと生きていたくて、TRUMPに永遠の命を願う。しかし、TRUMPであるクラウスが選んだのはソフィ。永遠の命なんていらなかったソフィが永遠の命を手にし、永遠の命を求めたウルは死ぬ。ウルは最後に「生まれ変わったら僕は君になりたいな」と言い残す。そしてリバースシステムによりソフィとウルの役者が入れ替わり輪廻する…。すごいよね、ウルは生まれ変わってソフィになっちゃうんだよ。でもソフィは永遠の命とともに、自分の死を望んでクラウスを探し彷徨い続けるから、ぐるぐる回っているというよりは並行世界になるのか…?

そしてクラウスとアレンの物語。アレンは自由気ままに生きていて、禁止されている人間種の里に降りメリーベルという人間の女性と逢瀬を重ねている。クラウスはアレンのお目付け役で、ずっとアレンを探している。アレンは人間に見つかり殺されかけ、クランの懲罰房に閉じ込められるが、クランに攻め込んできた人間が爆破し壊れた懲罰房からメリーベルに会いたい一心で抜け出す。そして再び人間に見つかり命を落とす。その直前、クラウスはアレンに永遠の命を与えようとするがアレンはそれを望まなかった。クラウスはアレンと友達になって永遠に生きたくてアレンの死後もアレンの亡霊を探しさ迷い続けていた。そして、永遠の時を生きる中でアレンの子孫であるソフィに出会い、ソフィに永遠の命を与え姿を消す…。クラウスは何故あんなにもアレンに執着しているんだろう?あの異常とも言える執着はどこから来ているのか。まだREVERSEしか観てないけど、陳内アレンが聡明で美しかった。

 

SPECTER

TRUMP前日譚。TRUMPより14年前、外界と関わりを断つ森の奥のネブラ村で、クランを脱走した繭期の少年たちが心臓を抉りとる猟奇的殺人事件が繰り返し発生しており、その調査のためヴァンパイアハンターが村へ行くお話。

実はこのネブラ村はダンピールの村で、村長代理のローザがTRUMPにダンピールの心臓を捧げ永遠の命を乞うために事件を起こさせていたのですが。結局TRUMPはそんなもの望んでいないし、もちろん永遠の命なんてくれない。最後はローザも死を望むことになるわけですが、ずっとローザに想いを寄せていてローザを殺させまいと友人たちを殺していったシャドがイニシアチブでローザを殺さなければならなくなってしまったのがめちゃくちゃキツい…。しかも、ローザはシャドに殺されたかったわけではなく、イニシアチブが効く相手が誰もいなくなってしまった(シャドが殺した)から、「じゃあお前でいいや」とイニシアチブを発動する。最後まで選ばれなかったシャド…。

そして、村人は誰も近付かない森深くの湖の小屋で永遠に枯れない花の研究をしているクラナッハ。と、恋仲になるハリエット。ハリエットはクラナッハの子を妊娠していた。その子供がソフィ。ということで、ソフィ誕生のお話でもある。繭期の症状で他者の死が見える能力を持つサトクリフが妊娠中のハリエットの首を締めた時「死が見えない」と言ったのは、お腹の中にいたソフィのことだったんでしょうね…。産まれる前から永遠の命になることが決まっていたのか…。

 

グランギニョル

SPECTERとほぼ同時期の話。ダリ・デリコがスーという人間が身篭っている子がダリの子ではないかとの疑惑をかけられ停職処分を受けるが、秘密裏に繭期少年少女失踪事件の真相を解明せよと任務を受けヴァンパイアハンターらと事件を追うお話。とりあえずダリとゲルハルトが美しすぎて美の暴力。三浦りょんさん美しすぎて人間じゃないと思った(?)

それはいいとして。2日前にTRUMPを観ているせいで絶望度が高すぎて心臓が痛くなった。

繭期3人組は3人で幸せになってほしかったなあ…。キキが可愛すぎて、つらくて、繭期でなくなっても本当に愛せる人に出会ってほしいし、幸せになってほしい。マリーゴールドのガーベラはキキの子孫になるのかなあ。

最後の最後、マルコがウルに永遠に死に怯えながら生きるようイニシアチブを発動させたあと、ダリが「負けるな、負けるな、負けるな」とイニシアチブを発動させるの、絶望の極みじゃないですか…。実子に呪いをかけるマルコもしんどいけど、血が繋がってるわけでもない、しかも事件を起こした人物の子に精一杯の愛と希望をかけるダリもしんどい…。イニシアチブが重複している際にはより強い想いの方が勝つそうで、TRUMPでウルは「僕は君になりたかった」と希望を残して死ぬあたりダリのイニシアチブが勝ったのかな、と思ったんですけど、Twitterで「マルコのイニシアチブだけならただ死に怯えながら死んでいっただけなのに、ダリの強いイニシアチブが入ったことでTRUMPのあの悲劇が起こったのではないか」っていうのを見てさらに絶望した…。絶望しかなくて、グランギニョル見終わった直後「えええ?末満何なの???」しか言えなくなった…。

 

総括

絶望しかない。

登場人物ほとんど全てにおいて、「自分の欲しいものが手に入らない」。それを「星」で表しており、星に手を伸ばすポーズが多々出てくる。手が届きそうなのに届かないあの星たちに手が届く日はいつか来るのかな。

あとこれ3日間で観るもんじゃねえ。みんなで繭期をこじらせよう!(ワタナベ演劇公式Twitterより)じゃねえよ。

 

 

そんなTRUMPシリーズを産んだ諸悪の根源(?)末満氏が脚本演出を務め、千秋楽に演出変更を行ったことで物議を醸した刀ステや、千秋楽で原作アプリのストーリーを回収したエーステ等千秋楽に演出変更が発生することに関してのアンケート実施中です。もうそろそろ結果まとめていこうかと思ってます〜。まだご意見は募集しておりますのでお気軽にどうぞ。

 

 

 

 

何かありましたら。