STELLA

好きが君だけで溢れかえるまで

映画「ヒメアノ~ル」

こんにちはこんばんは。

 

 

映画のおはなし。

ヒメアノ~ル

 

 

cast

森田剛/濱田岳/佐津川愛美/ムロツヨシ

駒木根隆介/山田真歩/大竹まこと

 

「なにも起こらない日々」に焦りを感じながら、ビル清掃会社のパートタイマーとして働く岡田。同僚の安藤に、想いを寄せるユカとの恋のキューピット役を頼まれ、ユカが働くカフェに向かうと、そこで高校時代の同級生・森田正一と出会う。

ユカから、森田にストーキングされていると知らされた岡田は、高校時代、過酷ないじめを受けていた森田に対して、不穏な気持ちを抱くが……。

岡田とユカ、そして友人の安藤らの恋や性に悩む平凡な日常。ユカをつけ狙い、次々と殺人を重ねるサイコキラー森田正一の絶望。今、2つの物語が危険に交錯する。

 

とにかく怖い。どこの日常にもありえそうで怖い。確かにグロさもあるんだけど、それよりも森田剛くん演じる森田のサイコパス具合が本当に怖い。序盤、ベンチで煙草吸っててそれを注意されて「いやもう吸ってないんで」を繰り返す会話の成り立たなさが既に怖い。でも正直こういう人なんていくらでもいるのではと思える。

 

最初はただの三流映画って感じのスタートなんだけど、徐々に狂気が混じってきます。普通の日常と隣り合わせの狂気。ほんとにそれこそ食事をするような感覚で人を殺していく森田。殺人の理由もほんとどうでもいいようなことで。それこそ「めんどくさいから殺していい?」に繋がる。

 

森田の殺人と、岡田(濱田岳くん)とユカ(佐津川愛美ちゃん)の幸せの絶頂を交互に映すのもサイコ感増しててすごい演出だなと思った。森田がああなってしまったのは過去のいじめが根本にあるとしても、岡田とユカが付き合うことになったのが最大の原因だから、そこを対比させるのか、と。

 

ただひたすらに人を殺していく森田だけど、最終的に目標だったユカに辿り着いて、そしてユカを守ろうとした岡田を人質にとって車で逃げるわけなんですが。人は簡単に殺していくのに犬は殺せなかった。犬を避けて車は電柱に衝突。その衝撃のせいか森田は学生時代に退行してしまって、岡田に借りてたゲームを探しながら「おかあさーん!麦茶2つ持ってきてー!」と叫ぶ。警察に引きずり下ろされながら「またいつでも遊びに来てよ」と。壊れてしまった人間って物悲しいですよね。壊れていたからと言って森田がやったことは許されることではないんだけど、そうなってしまう前に適切な対応を周囲がしていれば状況は変わっていたはずだし。なんとも後味の悪い結末でした。

 

とにもかくにも森田剛くんがすごい。本当にそこらへんにいる人なんだけど狂ってる。明らかにやばい人ではなく、一見すると本当に普通の人。そこが余計恐ろしい。あの演技はすごいですわ。これ観た後に紅白やらカウコンやらでV6観たけどなんかちょっと怖かったもんね(笑)そのくらいのリアリティ。

良いお話でもないし、後味も良くないし、また観たいかって聞かれたらもういいかなって感じなんですけど、一見の価値はあると思いました。グロ耐性ある方は是非。森田剛くんやばいです。

 

 

ものすごい個人的な感想だけど、推しくんにこういうサイコパスな役とかやってほしいな~。壊れてしまった人間とか、狂ってしまった人間とか、そういう演技が観たい。グラスホッパー山田涼介くんとか、ああいう殺人鬼役も羨ましいなぁ。推しが殺人鬼って最高じゃないですか?日常では絶対ありえない姿を観ることができるから、ぜひともやってほしいです。よろしくお願いします(?)

こないだの推しくんの舞台の役は途中から人間を辞めてしまった役だったんだけど、それもめちゃくちゃ良かった。良かったけど、もっと狂ってるんだけど狂ってる自覚がない、自分は正常だと思ってるのに狂ってるとかそういうのも観たい。ゾッとするような怪演が観たいです。推しくんならきっとできる。

映画の話からめちゃくちゃ逸れたな(笑)とりあえず森田剛くんすごかったです。